急速拡大でも抜歯矯正になるケース

拡大すれば、全部並べられるかというと、、、並べられます。拡大することで早く歯列のアーチが改善されるので便利なのですが。

抜歯になるケースの一つは、口元の判断です。

症例で説明します。

yoshihih.001

下は凸凹は少ないです。上も下に合わせるようにまずは拡大をして並べますが、このケースは「抜歯の可能性が高いです」と説明していました。理由は、、、

yoshihih.002

横顔のレントゲン、丸の中に注目してください。鼻のてっぺん、上唇、下唇、アゴの先端のラインがとても綺麗です。拡大して無理に並べると上唇のラインが出てくることが多いです。

たとえ並んでも、お顔がイマイチでは失敗です。何より女の子には大切なことです。


yoshihih.003

yoshihih.004

上は拡大をして抜歯して並べる、下はデコボコが少なかったので抜歯せずに並べる計画にしました。拡大することで、上顎のアーチが早く整います。

yoshihih.006

下の前歯の位置に上の前歯を並べたので、横顔には影響がありません。

「全てのケースを抜歯しない」というのは、何かを犠牲にすることにつながると考えています。このケースでは「綺麗な横顔を守る」と判断しました。

期間は2年です。費用は2期治療込みで55万円です。