子供さんの矯正は、症例が様々、大人への生え変わりも様々です。
1期治療で5万円から30万円、それからの2期治療は30万円。最初から2期治療が必要な際は、約60万円。個別のケースで細かく設定しています。
最初に設定した費用を超えることはありません。
ケースに分けて説明します。参考にしてください。
1期治療のみで終わったケース 出っ歯と凸凹と歯列不正
歯並びを整える際に「どこまで?」の目安が必要です。子供さんの個性(診査診断の結果)に左右されます。ある程度改善すると、家族会議にかけてもらいます。
「1期治療で様子を見ましょう」となったケースです。
期間の目安は「最後の大人の歯が生えてくるまで」1年10ヶ月
治療費は、約28万円でした。拡大装置、部分矯正のケースです。
装置をたくさん作りました。微調整も、男の子だったので脱離やトラブルもありました。全て込みの治療費です。歯磨き以外の責任は医院側に置きます。
初診時たくさん問題があります。凸凹、歯列の不揃い、正面の見え方、出っ歯。
通常の横向き骸骨のレントゲンの撮影、診断以外に気道、副鼻腔のチェックでCTをとりました。装置の微調整が必要だったので、たくさん資料をとりました。
ある程度綺麗にしました。1期治療で仕上げられるのはここまでです。1年10ヶ月、最後の大人の歯が生えるまでと期限を設定しました。
夜だけ入れてもらう装置を作りました。保定(後戻り防止)は完璧ではありませんが、2期治療にいかないためにも是非にしておきたい処置です。各種資料、処置も含めて最初に設定した金額を超えることはありません。
1本のワイヤーで仕上げた部分矯正 八重歯を防ぎながら、綺麗に。
まれに、拡大もせずワイヤー一本だけで仕上げるケースがあります。診査診断をきちんと行って計画します。こまめに見せに来てくれることを約束してもらいます。詳細は症例集に載せてます
期間は1年かかりました。 目安は糸切り歯が綺麗になる。
費用は約22万円です。
丸印のところ、完璧に糸切り歯が閉じ込められていました。八重歯になるのは避けられません。ワイヤーの弾力と方向を調整しながらうまくいきました。子供さんは楽だったと思います。
目を離すと、おもがけない効果が出るので必ず指定された時に来てください。
受け口のケース 4例紹介しています
遺伝の要素(骨格)が色濃く出るのが受け口です。横顔にも出るので早めの処置が良いと思います。装置を主に4種類使います。単独で治るケースもあれば、そうでないケースも。
本当にワンパターンではないので、症例で説明します。
1 ムーアプライアンス
乳歯列の時でも使えます。夜間だけ使用するムーアプライアンスです。このケースでは2年様子を見ました。開始の目安は「歯型」を取れる年齢です。当然個人差があります。
期間は約1年 反対咬合が改善するまでです。
費用は 約6万円です。
2 リンガルアーチ
受け口の治療に広く使われます。固定式なので確実な効果が得られます。お口の中の後ろから前歯を押すので目立ちません。
固定式です。微調整に通ってもらいます。破損や脱離もまれにおきますが、全て込みの値段になっています。
期間は、このケースでは6ヶ月 噛み合わせと見た目が安定するまで少し工夫が必要でした。
費用は、約15万円です。
3部分矯正で1本だけ改善
お口の型取りが苦手だったり、リンガルアーチに違和感を訴えられるケースで、タイミングが合えば行えます。簡単な小さな装置です。
このケースでは期間は10日でした。
費用は6万円です。
4 前方牽引装置 骨格を改善したい
受け口には、上顎の前歯の傾斜を改善するだけでは不十分なケースもあります。横向き骸骨レントゲンを撮影して、診断して説明します。
前歯の反対咬合を変えるのは当然ですが、横顔のルックスも改善しないといけません。ここまで変えるには、工夫が必要です。タイミングの制約が多いのと、成長期待なので時間がかかります。
寝る時だけの使用です。寝返りや、寝相を心配されるでしょうが今までトラブルはありません。本当に、上顎の発育時期に左右されます。是非にご協力を。
期間は、できる限り長く。ケースによって全然違います。
この装置単独の使用は少ないです。総額が約5万円ぐらい上がると判断ください。